鈴木邦男さんとの対談(2)

鈴木邦男さんとの対談(2)

 こんばんは。
 土曜日は大阪で初のトークイベントをしました!
 イベントにご来場いただいた皆さま、ありがとうございます。遠くは横須賀からいらしてくださいました。活発に質問していただいたことで、より考えが深まりました。そのことはまた別の記事に書かせていただこうと思います。
 さてさて、鈴木邦男さんの対談の続きです。
 対談の席で、『秘伝』という武道雑誌に掲載された鈴木さんの記事を見せていただきました。そこに載っている写真を見ながらつい「鈴木さんかっこいいですね」と口にしたところ、何とその雑誌をくださいました。ねだったみたいですみません。
 これが『秘伝』6月号に載っている鈴木さんのお写真です。かっこいいですよねぇ。優しさもにじみ出ていて、癒やされます〜(´д`)。で、鈴木さんがどういう方だったかというと、お写真の通りです。優しくて、誰の悪口もいわないし、非難もされません。相手の立場になり、考えていらっしゃるのが伝わってきました。
 『止まった時計』についての鈴木さんの感想で一番印象に残ったのは「お父さん(麻原彰晃)に対する愛情が感動的でした。僕もオウムをやめた人とはずいぶん会っているんですよ。みんな麻原と呼び捨てにしたりしてむっとしますよね。
 どんな事情があっても自分が教えを受けた先生ですからね、それはないでしょと。
 麗華さんは素直にお父さんに対する愛情を書いていますね」とのお言葉。
 次々オウムを辞め、父を批判する人たちを見ながら
〈一度はいいと思って師事したのに、どうして、あしざまに言うんだろう。それって、良いことなのかな?〉
と子どものころから疑問に思っていたことを唐突に鈴木さんから言われ、ビックリしました。
 わたしは人への感じ方が変わることがあったとしても、それはそれとして、礼は尽くしたいです。
 対談の最中、『公安警察の手口』を読んでもわからなかった疑問を、ご本人に「右翼ってなんですか?」とか、「右翼と左翼の違いは?」とか「右翼と新右翼の違いは?」などうかがいました。丁寧に答えていただきありがとうございます。
 しかも、そういう疑問に全部答えてくれる本をお持ちくださっていたのです。
 それが『失敗の愛国心』です。鈴木さんが自身のご著書のなかで一番好きな本だそうです。ご著書多いですからね、どれから読んだらいいのだろうとわたしも迷ったのですが、まずはこの本を読まれると鈴木邦男さんの半生が分かっていいかもしれません。対談のあと、一番に読ませていただきました。
【増補 失敗の愛国心】http://www.amazon.co.jp/dp/4781690343
 これすごくいい本です。何がいいかといえば、まず何よりふりがながふってあるので、漢字を間違って読む心配がないこと(すみません。レベルが低くて)、そして実際の体験に依っていること、また、優しいまなざしで過去のことを振り返っていらっしゃることです。わたしがどうしても理解できなかった近現代史が一気に腑に落ちました。学生向けの本のようですが、学生だけに読ませるのはもったいないです。
 記事は、『紙の爆弾』8月号に掲載予定です。発売は7月7日です。対談の内容はそちらをお読みください。
 次回は突っ込んでいきます。
 

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