菊地直子さんに無罪判決

菊地直子さんに無罪判決

 2015年11月27日――昨日の午後、東京高裁が菊地直子さんに逆転無罪判決を出したと知りました。裁判員裁判の第一審では懲役5年という重い刑だったにもかかわらず、無罪判決が出たというのです。
 
 このことを教えてくれたのは姉ですが、すぐには信じられませんでした。菊地さんの高裁判決の日だということは知っていたのですが、姉に担がれているのではないか、と思うぐらいに驚きました。
 
 夢を見ているのだろうか。――夢に違いない。
 
 今まで裁判所は、いくつかのいわゆるオウム裁判において、井上嘉浩氏の矛盾し変遷する「証言」を切り貼りし採用してきました。菊地さんの第一審判決は、井上証言を重視したものでした。
 
今まで見てきた一連のオウム裁判の流れから、わたしは東京高裁でも、菊地さんの有罪判決は既定路線だろうと考えていました。何も知らないで事件に巻き込まれた菊地さんのことを思うと、胸が痛みました。
 
 それが、逆転無罪判決。
 
 菊地さんの事件について、「元捜査幹部は『菊地元信徒は逃亡したからこそ注目を浴びたが、オウム事件全体でみると果たした役割は小さかった。事件に直結する役割ではなく、元々、立証に難しさはあった』と話す」(朝日新聞デジタル)とあるように、立証が難しい事件だったようです。
 
「オウム事件捜査を担当した警視庁OBの大峯泰広さん(67)は『被告の当時の上司だった土谷正実死刑囚らから、被告に事件の計画を話したという供述を得られなかった記憶がある。状況証拠を詰め切れたとは言えず、判決は致し方ない気もする』」(毎日新聞ニュースサイト11月27日)という状況下で、証人として出廷した元幹部の誰の証言を採用するのかで、第一審と第二審の判決が分かれています。
 
東京高裁は、井上証言を信用できないと退けたそうです。
 

菊地直子さんに無罪判決」への10件のフィードバック

  1. はじまして。
    私も昨日ニュースで知りました。
    無実が証明されて良かったです!
    冤罪というのが分からないようにされて起きてる事がきっとたくさんあるんでしょうね。
    本当に良かったです。

  2. 菊池直子は走る爆弾娘。だから、絶対悪い人だと信じていました。懲役五年でも短いと思っていました。もう何を信じたら良いのかわかりません。麻原も無罪かもね。

  3. 僕には良いのか悪いのかわかりませんが、20年ほどの逃亡をしていた心境に興味があります。
    逃亡をしていたのならば、何か心当たりがあったのか、それとも今出ると冤罪にされてしまうと思ったのか。
    確実に今だから無罪になったのでしょう。
    当時は走る爆弾娘とマスコミが命名し、僕もオウムの指名手配犯では珍しい女性だったので、その行方に興味がありました。
    本人自身、実際に人を殺めてはいないと見聞しているので、数年の刑は妥当かなと思いましたが、逮捕時と同様にこの判決には驚きました。
    ただ、これから先の人生はとてもお辛いものだと思います。
    菊池直子の名が人生の邪魔になってしまうかもしれません。
    大きな事件だっただけに、人の記憶からはなかなか消えませんし、イメージが好転するわけでもないと思います。
    この十字架を背負って生きていく新たな菊池直子さんにはエールを送りたいと微弱ながらに思います。
    無罪ですので、少しづつでも胸を張っていけるように。
    せっかく生まれたんですから、新たなものを。

  4. こんにちわ。
    とりあえずよかったですね。

    でもまだ確定したわけではありません。
    アチラが「意外」とか「驚き」とか言っているように、
    今度はコチラにとって「意外」「驚き」という結果が待っていないとも限らないのです。

    身分を隠しての長期の生活にはいろいろあったと思います。

    そしてこれからも差別的な見方をする人たちのたくさんいる中で生きていくわけです。

    「がんばって」なんて言葉じゃぜんぜんダメダメだけど、「がんばって」と言いたいです。

  5. 一連のオウム事件でその被害者は無論の事、加害者もその他の関係者も得をした者は誰もいないと思います。

    その首謀者とされる麻原彰晃の役割だった松本智津夫さんもそうですし、あの狡猾で要領の良い上祐さんや早川さんや弁護士であった青山さんですらそうです。

    つまり一連のオウム事件には加害者も被害者も無く関係者は全員が松本智津夫さんを含め麻原彰晃の被害者であったと思います。

    しかし過去のオウム教団においては、その教団を貪った人々は教団の内部や外部の関係者には少なからずおり、麻原彰晃の役割を担ったその霊媒の体質を除けば本来、梵ぷの人間、松本智津夫さんもその教団を貪った一人だったと思います。

    しかし菊地さんについてはその麻原彰晃に憑依され教団を貪った訳もなく当に心身喪失の状態での行為を司法が無意識にも鑑み今回の無罪判決であったと思います。

    表に出ない事情として彼女がその心が既に壊れている事情があったのかも知れませんね?

    何にしても不思議な力が司法に働いた判決なのではないでしょうか?

  6. 今回の判決は、井上証言は信用できないことが大きな理由だったようですが、そもそもこれまでも井上証言を採用した判決は正しかったのかという疑問がわきました。

    他の人の裁判でも井上証言は、被告人に都合の悪いことばかり述べていました。普通なら都合の良いこと、悪いこと混ざっておかしくないのですが、それが彼の証言にはなかった。

    彼の証言は疑ってかかるべきだと思います。

  7. オウム事件は裁判員裁判には適していない。この裁判でそれが明らかになっている。裁判員も被害者もオウム真理教の事を理解していない。
    オウムは特殊な世界であり、あの上祐さんでも地下鉄サリン事件の犯行がオウムによる犯行である事を告白されていなかった。本人は分かっていたようだが。
    オウムがそんな世界だったから元幹部の証言が食い違うのも当然だし、菊地さんが犯行の計画について知っていたとは考えられない。

  8. しかし、菊地さんはこれからが、正念場でしょうね、検察は一部の世論やその面子からも上告するでしょうし、菊地さんはそれにむきあわなくてはなりませんし

    それに現在、菊地さんはその心が壊れている可能性もありそれが、今回の高裁での無罪判決に影響したかも知れない?

    仮に最高裁でも無罪判決で確定したとしても、その後の社会での生活は今までの逃亡生活とは違う対世間との困難やストレスが予想され菊地さんが麗華さんの様に耐え乗り越えられるかが問題ですよね、

    なのでいつもの私の指出がましいイカれついでに、麗華さんへの無謀な進言ですが、麗華さんが、菊地さんの弁護士を介しての菊地さんのカウセラーを買って菊地さんに申し出られては如何でしょうか?

    恐らく、菊地さんはその麗華さんの申し出を拒否して門前払いし菊地さんの弁護士も反対して承服しないと思います。それにその麗華さんの菊地さんへの申し出が世間に知れたら、マスコミは麗華さんに批難を集中して浴びせるかもしれません、そうなれば逆に麗華さんが参ってしまう、

    しかし万が一、万が一に菊地さんが麗華さんの申し出を受け入れ、菊地さんの弁護士も承諾すれば、菊地さんにとってそれが何よりのこれからの心の支えになると思います。

    何しろ麗華さんはカウセラーの以前に過去の20年間のその境遇の世間との闘いの経験がありますからね、それを踏まえての菊地さんへのカウセラーは他にはいないでしょうからね、

    それに過去の菊地さんに麗華さんのお父さんの麻原さんが霊媒によりその菊地さんの深層心理に入って行った。逆の形と意味で、今度はその麻原さんの娘のアーチャリーの麗華さんが、あくまでカウセラーとして菊地さんの深層心理に入ってこれからの心の支えになれば、それが最も菊地さんにとって有効だと思います。

    菊地さんは過去の20年近い逃亡生活でその心は疲れ、これからは今までとは違う意味での葛藤なり心労なりがあると思います。その菊地さんの心の支えには通常の単なる言葉のやり取りのカウセラーでは限界があると思います。

    かつて菊地さんが麻原さんの霊媒により引き込まれたのと同じく今度は麗華さんがその霊媒により菊地さんの中の心の支えになる事が麗華さんのアーチャリーとしての霊媒の封印を解くキッカケになるかも知れませんね、

    その時は恐らくかつて麻原さんが菊地さんを引き込んだのと同じく麗華さんは菊地さんとの言葉のやり取りは要らないと思います。恐らく黙って麗華さんが菊地さんと向き合えは、麗華さんには菊地さんの考えや感情など言葉のやり取り以上に分かるのだと思います。

    その時こそ麗華さんはアーチャリーとしての本領を発揮する時だと思います。

  9. 直子ちゃん、おめでとう♡

    次の企画(^。^)
    アーチャリーvs爆弾娘直子ちゃんの
    ニコ生対談ですね(=´∀`)人(´∀`=)

    楽しみ〜♪

  10. はじめて、コメントさせていただきます。

    二十年経ち、ようやく裁判所がまともな判断をしたと考えています。

    自分はマスコミ関係者です。マスコミの間では井上が嘘つきだということは、有名でした。しかし、世間受けするのが井上の証言なので、そのまま報道してきました。今回の判決は、裁判所が今後は井上証言を否定するという意思表示として理解しているので、報道の仕方も少しずつ変化していくでしょう。

    自分は井上、林郁夫、杉本は自分のことしか考えておらず、司法取引をしたと考えています。

    創作が多い四女ともそろそろ距離を置きたいのですが、上が納得してくれるか微妙です。四女の嘘もマスコミでは有名なのですが、麻原の娘から、世間受けする話を聞くために使い続けています。被害者に謝罪がない松本さんでは、反感をもたれてしまうので。

    書いてみると恐ろしいことを自分達がやったきたと思いますが、仕方なかったのです。長年疑問に思いながら、こういうところで、書くしかない自分が情けないですが、所詮は組織の人間です。

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