ブログ開設から2年
ブログを開設してから、今日でちょうど二年になります。総訪問者数156万人、多くの方に読んでいただきました。
長かったような、短かかったような不思議な気持ちです。
この二年でわたしの人生は大きく変わりました。そのきっかけを作ってくれたのがこのブログでした。
わたしは、子どものころから、気持ちを表現することも、経験を表現することもできませんでした。親しく付き合っている人からも、わたしのことは「ブラックボックス」でよくわからないと言われていました。
――怖かったのです。何かを話すことで、人生の幅が狭まるかもしれない。わたしが言った言葉が一人歩きして、知らないところで自分のクビを締めることになったら……。そう考えると、感じたこと、経験したこと、伝えたいことすべてに沈黙するしかありませんでした。
何も言わずに隠れていたい、怖いという気持ちは依然として根強くありましたが、2年前、「あきらめないで自分の言葉で父(麻原彰晃)に起こったこと、本当のことを伝えよう。それによって、父と再会し話せるチャンスが来るのではないか」と、そんな希望をもってブログを始めました。
今から考えれば、必然だったのでしょう。ブログを始めたことが表現のきっかけとなり、それが流れとなって、出版という実を結ぶことになりました。わたしは、自分の事をさらけ出し、松本麗華という人間として生きることを選んだのです。
この道を選べてよかったです。
もう、父の娘だということを隠す必要がありません。自分自身の存在にやましさを持たないでいい。これは想像以上に心を楽にしてくれました。わたしが生きていてもいいのかもしれないと思える日も増えています。
そして何より、皆さんと出逢えたことに感謝しています。未熟者ですが、どうかこれからも見守っていただければ幸いです。
「ブログ開設から2年」への1件のフィードバック
こんばんは。
2度目の投稿となります。
麗華さんが、人間らしく生きるために、勇気を持って 「松本麗華として生きる」と、自らの実名を出す事を決意なさったのですから、
僕も「YASURAGI」という匿名ではなく、「涌井繁樹」の実名で お話したいです。
今年の 4月頃だったと思いますけれど、たまたまサイトを見ていたら、松本麗華さんのブログや、取材でのインタビューでのお話などを、お伺い致しました。
興味を持った自分は、色々な書店で、探してもなかなか見つからない松本麗華さんの著書「止まった時計」を紀伊国屋書店の店員さんに聞いて、探してもらって、ようやく購入できました。
まだ、全部読み終わってはいないんですけれど、麗華さんや、二女の宇未さん(仮名)の受けてきた偏見や差別、麗華さんの大学の進学不許可、お父さんとの接見、控訴審の事、弁護士先生方の事など読んでいて、心を痛めたのと同時に、
よく乗り越えてきたね、本当によく頑張ってきたね、人間としても本当に強い方だな、と、人として見習いまいました。
これからも、何事にも動じる事なく胸を張って、堂々と生きて下さい!
麗華さんの存在が、他の人達にも、勇気と元気をくれる力となりますように、
心から応援しています。