3ヶ月拘置所に通うも接見拒否
2004年2月27日、父の第一審裁判が終わり、控訴審となりました。
控訴審になってから一ヶ月ほどしてから、父の弁護人は東京拘置所に当初週に2,3回赴き、父に接見を申し込み続けました。
しかし、父が接見室に連れて来られることはありませんでした。
父と一度も会えていない弁護人たちは、困り果ててしまいました。
父の意思が一切確認できない。
そもそも、控訴をしたいのかどうかすらわかりません。
本人の意思不在のまま本当に裁判をしていいのかと、先生方は苦悩していました。
本人に会えないから控訴趣意書を書くことは不可能だという弁護人に、早く控訴趣意書を提出してもらいたい裁判所も困ったのでしょう。
当時の弁護人と裁判所との手続の流れからして、裁判所から東京拘置所に接見をさせてほしいというような何らかの圧力がかかったのか、突如として父は接見室に連れてこられるようになりました。
はじめて弁護人が父と接見できたのは、7月29日のことだったと聞いています。
4月4日から接見を申し込みはじめ、拘置所に接見拒否された回数は36回以上。控訴してから実に5ヶ月も経っていました。
※弁護人の活動や裁判所の対応などは、「獄中で見た麻原彰晃」(インパクト出版)の「麻原彰晃氏控訴審の経過概要」を参考にしました。