精神科医の意見書

精神科医の意見書

記者会見を行ったあとも、裁判所は当然のように、父の状態について無視をし続けました。
「麻原さんは明らかに病気だ。しかしこのままでは、麻原さんが病気だという事実も抹殺されてしまう」
弁護人の危惧はもっともでした。
裁判所も拘置所も、本来の役割を逸脱し、はばかることを知りません。
しかし裁判官が医者ではないのと同様、わたしたちも医者ではありません。
素人が「病気だ」と騒ぐよりも、精神科医の先生に父と面会した上で診察していただき、意見書などを書いていただいた方が、説得力は増します。
弁護人は必死になって精神科医を探し、「麻原さんを見てほしい。見た上で、詐病と感じるならそれでもいい。思ったことを意見書として書いて欲しい」と頼みました。
2005年7月29日、弁護人は第二次公判手続き停止申立を行いました。
申立に際して、精神科医2名による、意見書と補充書あわせて5通を提出しました。
意見書では、「重篤な拘禁反応で混迷状態にある。訴訟能力なし。治療により治療可能性あり」という指摘がなされたようです。
8月19日、弁護人の動きが目障りだったのか、またもや裁判所が動きました。
前代未聞の、前提つきの"鑑定"が行われることになったのです。
※弁護人の活動や裁判所の対応などは、「獄中で見た麻原彰晃」(インパクト出版)の「麻原彰晃氏控訴審の経過概要」を参考にしました。
 

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