赤ちゃんにも訴訟能力があるの?
2006年3月27日、「ものを握ったり、ものを食べたり」すれば混迷ではなく正常であるという、裁判所側鑑定人、西山医師の"鑑定書"を根拠に、父の控訴が棄却されました。
裁判所は弁護人が診断を依頼したその他の6名の精神科医による、計10通以上の父の精神状態に関する意見書や、西山鑑定に対する反対意見書を黙殺しました。
父は社会的には非難の的であり、6名の精神科医が、父のために事実の捏造をする必要性はありません。
かたや西山医師は、裁判所や国家、社会から圧力を受けた状態で鑑定をしたのであり、鑑定のねつ造をせざるを得なかったと思っています。
わたしには、「ものを握ったり、ものを食べたり」すれば訴訟能力があるという主張は、まったく理解のできないものです。
赤ちゃんでもものは握りますし、食べます。彼らには訴訟能力があるというのでしょうか。
赤ちゃんに、
「被告人は○年○月○日に○○県○○市にある○○へ行き……」
なんて語りかけても、せいぜい「ばあぶ?」ぐらいしか言えません。
しかし父はその「ばあぶ?」も言えないのです。
しかも父は、赤ん坊ではなく、50過ぎの成人です。
「ばあぶ?」も言えない大人に、訴訟能力があるとはとうてい思えません。