事故と隣り合わせの誘導
危険な箇所に来ると、数人がかりで父を助けました。 ロープを手放し、両手でわたしの肩を掴むこともありました。 その上で、横を歩いている人が、父の体を支えることもあ…
危険な箇所に来ると、数人がかりで父を助けました。 ロープを手放し、両手でわたしの肩を掴むこともありました。 その上で、横を歩いている人が、父の体を支えることもあ…
外で経行する場合、誘導者は手摺り代わりのロープなどで誘導して歩きました。 最初は長めの木の枝で試したのですが、結局はロープに落ち着きました。 誘導者や父のすぐ横…
かつてオウム真理教には、「経行(きんひん)」という修行がありました。 「経行」とは、集中して歩くことをいいます。 父は修行の際はたとえ家族であっても、触れること…
父はわたし以外の家族にも、誘導してもらうことがありました。 視力を失っていく過程では父は近しい人に誘導してもらうこともありましたが、視力を完全に失ってからは、ほ…
父が完全に視力を失ったのは、1989年の秋頃だったと思います。 以前は1人で歩いていた父も、視力を失って行くにつれわたしと手をつないで歩くようになり、やがてはわ…